読書
先日のジェフリー・ディーヴァーの短編集「クリスマス・プレゼント」に続いて、今度は、長編「獣たちの庭園」を読みました。この作者には珍しい歴史小説ということですが、1936年のドイツが舞台です。 この年の夏、ドイツではオリンピックが開催されよう…
ジェフリー・ディーヴァーの短編集「クリスマス・プレゼント」を読みました。ちょっと前の日曜日、N H K 衛星第2の「週刊ブックレビュー」で、ジェフリー・ディーヴァーさんが出演されて、児玉清さんのインタヴューがありました。 とても人気の作家さんで、…
このあいだ読んだ「帽子屋の城」に続くクローニンの第二作目の長編です。 このクローニンの全集は、1965年頃に三笠書房から出され、若い頃愛読したクローニンの主な作品が収められていて、今またぼつぼつ読み返そうとしているものです。 この「三つの愛…
若い頃、夢中で読んだA.J.クローニンの作品の一つです。 何年か前に、全集を古書店で手に入れたまま、まだしっかり読み返す事が出来ずにいました。 少し溜まっていた読みたい本も落着いたので、ぼつぼつ読むことにしました。 先ず、処女作の「帽子屋の城…
毎年秋になると、きのこ中毒のニュースがテレビや新聞で報道されます。 今年は、熊の話題と共に、いつもより多い様に思えます。 小林路子さんというキノコ好きの画家の方が書かれたこの「なにがなんでも!きのこが好き」と言う本は、もう10年程も前に買っ…
「大聖堂」や「針の目」で好きな作家のケン・フォレットの作品なので、家族の者がブック・オフで見つけてくれた「鷲の翼に乗って」です。 これは、どんな作品か知らなかったのですが、実際にあった事件をもとにした小説で、一部の人名は変えてありますが、殆…
楽しみに取っておいた「古書の来歴」を読みました。 綺麗な装丁で、これも楽しみの一つでした。1996年、サラエボで、100年ほど行方の分からなかった貴重な本が発見されます。 ユダヤ教の過ぎ越しの祭りに使われるハガダーと言う本でしたが、ユダヤ教…
エリス・ピーターズの「カマフォード村の哀惜」(長崎出版株式会社発行、土屋元子翻訳、2010年6月発行)を読みました。 先日読んだ「納骨堂の多すぎた死体」と同じフェルス一家シリーズで、こちらの方が先に書かれた作品です。 「納骨堂」より5年前の…
エリス・ピーターズの「納骨堂の多すぎた死体」を読みました。 大好きな「修道士カドフェル」シリーズの作者エリス・ピーターズの別のシリーズ、「フェルス一家」シリーズの第3作です。 現代物で、ジョージ・フェルス警部と妻のバンティ、息子のドミニクの…
暑い間は、必要最低限の家事をする以外は夏休みと決め、積んであった本を読み終えることにしました。 先ず、スペイン、バルセロナ出身の作家、イルデフォンソ・ファルコネスの「海のカテドラル」を読みました。 14世紀のバルセロナが舞台です。 婚礼の日に…
宇宙飛行士「向井千秋さん」のご主人、向井万起男氏のエッセイ集 「謎の1セント硬貨、真実は細部に宿る in USA」 を読みました。家族が図書館で借りてきたのを見つけて読みました。 向井万起男氏のエッセイは、現在も朝日新聞水曜日夕刊に連載されている、…
届いてすぐ読み出したピーター・トレメインの「修道女フィデルマの洞察」、するすると読み終わりました。短編5編ですが、日本で出版された短編集は「修道女フィデルマの叡智」に次いで2冊目で、イギリスで出版された短編集から、日本の出版社の独自の選択…
注文していた新しい本2冊が届きました。 文庫本は、大好きなピーター・トレメインの「フィデルマ・シリーズ」で短編集の「修道女フィデルマの洞察」。実は、もう読み始めています。やはり面白いです。 このシリーズの表紙カバーの絵は八木美穂子さんで、い…
イギリスの作家ジム・ケリーの「水時計」を読みました。 ジム・ケリーは新聞記者だった人で、その体験をいかして、この小説を書かれたそうで、同じ主人公のシリーズの第一作です。 舞台は、イングランド東部のケンブリッジの北東にあるイーリー。 フェンズと…
このところ、欲しい本が次々に出て来るので、なんやかやと理屈や言い訳を考えて買い込みます。(誰にも何も言われないのに、小心者です) 今回も、いつもの本の通販会社のポイントプレゼントと貯まっていたポイントを使って少し安く買えました。 「納骨堂の…
米国の作家コーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」を読みました。 先日娘が買ってきたのを、先に借りて読みました。 「ロード・オブ・ザ・リング」に出ていたヴィゴ・モーテンセンが主演で映画化されたそうで、その写真が帯に載っていたからです。 近未来…
アイルランドが舞台のミステリー、タナ・フレンチ作「悪意の森」を読みました。 新進気鋭の女流作家のデビュー作で、沢山の新人賞を受賞した作品です。 ダブリン郊外の住宅地の仲良しの子供達(少女一人と少年二人)が、隣接する森へ遊びに行き、少女と少年…
アイルランドの作家、キアラン・カーソンの「シャムロック・ティー」を読みました。 「シャムロック・ティー」という名前から、勝手にハーブティーにまつわるお洒落なお話かなと思ったのです。 シャムロック(クローバーやウマゴヤシ等)はアイルランドの国…
先日、今欲しい本として書きましたが、もう買ってしまいました。 ジェラルディン・ブルックスの「古書の来歴」です。 1000円の図書カードを娘から貰ったので、ちょっと気が楽になって早速本屋さんへ。 文庫本の方が扱い易いし、経済的なので文庫本党なの…
この間から、新聞の書評欄に載っていた本で、読みたい本です。 ジェラルディン・ブルックスの「古書の来歴」、書評を見ると、とても面白そうです。 文庫本であれば、すぐにでも買いたいのですが、単行本です。 じっくり読みたい本は、図書館で借りるのではな…
去年亡くなられた芥川賞作家の庄野潤三さんの短編集「野菜賛歌」を読みました。 文庫本になったものを、出版社かなにかのプレゼント企画で娘が頂いたものです。 作者ご夫婦の老後の穏やかな日々を描かれたお馴染みの随筆のような作品の他に、「私の履歴書」…
ピーター・トレメインの短編集「アイルランド幻想」を読みました。 以前に、一度読んだのですが、それから同じ作者の「フィデルマ」シリーズや、アイルランドが舞台の他の作者の作品も読んでいて、これをもう一度読みたいと思っていました。 この「アイルラ…
アリアナ・フランクリンの「エルサレムから来た悪魔」を読みました。 初めて読む作家です。CWA歴史ミステリ賞(大好きな修道士カドフェルシリーズの作者のエリス・ピーターズ・ヒストリカル・アワード)を受賞した作品ということなので、読みたいと思いま…
ピーター・トレメインの修道女フィデルマ・シリーズの第3弾、「蛇、もっとも禍し(まがし)」を読みました。 「禍々しい」と言う言葉は使いますが、「禍し」と言うのは聞きなれなくて、違和感があったのですが、「創世記」からの文章で「ヱホバ神の造り給い…
庄野潤三さんの本を三冊、読みました。 庄野潤三さんは、先ごろ亡くなられた芥川賞作家の方です。 受賞作の「プールサイド小景」や代表作と言われる作品は読んだことがありませんでした。 「プールサイド小景・静物」は、7編の短編集です。 「プールサイド…
スペイン、バルセロナ出身の作家、カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」を読みました。 上下二巻でかなり長かったのと、登場人物がだんだんゴッチャになってきて、読み返したりして長くかかりました。 サフォンの事は知らなかったのですが、娘が買ったの…
芥川賞作家の庄野潤三さんが、先日亡くなられました。 残念な事に、私は芥川賞を取られた作品は、読んでいません。 息子さんや娘さん達が結婚され、ご夫婦お二人の生活になられてからの穏やかな日々を、エッセイの様な小説にされた一連の作品のいくつかを、…
エリン・ハートの「アイルランドの哀しき湖」を読みました。 湿原地帯を舞台とするサスペンス、先日読んだ「アイルランドの柩」に続く第2弾です。 所は変って今度はオファリー県、やはり泥炭を掘り出している湿原で、先史時代の遺体が発見され、その調査保…
クローニン全集の第18巻に入っている中篇の「恐怖からの逃走」を読みました。 この全集は、またゆっくり全部読みたいと思っているのですが、この「恐怖からの逃走」を先ず読みたかったのには、訳があります。 テレビで、外国の紀行物の様な番組が好きでよ…
もう50年以上前の若い頃、A.J.クローニンの作品のファンでした。 クローニン(Archibald Joseph Cronin、1896〜1981)) は、スコットランド出身で医師から小説家になった人です。 医師としての経験をもとに、ヒューマニティ溢れる魅力的な作品…