今年になってから、読んだ本の記録をしていない様なのですが、写真を撮ってあったのがこれら。
ケン・フォレットの「NEVER」は、米・中の対立から第3次世界大戦を危惧しての小説でしたが、この小説を書かれた時、今のロシアのウクライナ侵略を少しでも予想されていたか、お聞きしたいと思いました。また、いつか、この非道な、理不尽な暴挙について書かれることがあるならば、どう書かれるか知りたいと思います。
さて、私の読書は、あくまでも娯楽、休み時間の習慣です。
ですから、本を読んで勉強しようとか、為になる本を読もうとかいうことは全くありません。
また、横になって読みたいので、借りずに、原則、文庫本を買います。
近年は、机で座って読むと、首や肩が凝って辛いのと、眠れない時間の過ごし方で、読書が一番なのです。
好きだと思った作家の本は、出るたびに買っていましたが、ある日、突然気が付いたのです。
やたらと蔵書を増やさず、今持っている本をもう一度読み直そうと。
と、いうのも、先日、「修道女フィデルマ」のシリーズをふと読み直しはじめましたら、なんと、どの巻も、内容を全然おぼえていないのです。
10年程前に読んで、ブログに記録していたのを見返してみると、確かに読んでいるのです。
そこで、他の本も調べてみましたら、もう一度読みたい本が沢山ありました。
さて、「修道女フィデルマ」ですが、今も御健在の作者の作品ですし、時々翻訳出版されるので、それは買いたいと思っていますが、以前読んだ時はもっとするすると読めた筈なのに、今回は、なんと登場人物がややこしい、殆どが、同じような修道院の修道士、修道女で、キリスト教でも、宗派が色々、地域によって違います。
人物の名前も、読みなれない名前で覚えられない。
そして、地理や歴史の知識がないので、読むのに時間がかかります。
今20巻ほど持っているシリーズの半分読み返したところで、一休みして、他の楽な本を読むことにしました。
そこで、また、手あたり次第に引っ張り出してきて、次に読んだのはこの3冊です。
どれも、もう2~30年前の出版ですが。
この、暑くてしんどい日々、気楽に読めて、楽しい本がいいと思います。
画家の渡辺隆次さんのエッセイ集。八ヶ岳の麓にアトリエを持たれた作者の日々の画文集です。
「きのこの絵本」は、キノコ好きの方らしい楽しいエピソードが、沢山のキノコ別に、絵と共に語られていて、面白く読めました。
次の「山のごちそう」、「八ヶ岳風のスケッチ」、これらも、沢山の花の絵が綺麗で、楽しいエッセイ集です。
これらも、多分一度読んだのだろうと思うのですが、全然覚えがないのです。
まだまだ、ガーデニング関係のエッセイ集など、沢山あります。
どれも、私が庭に花を植え始めた頃に買ったものだ思います。
どうして、今まで忘れていたのか不思議です。
植物関連の作品が好きな私のために、娘が蔵書から選んで持って来てくれたのが、
梨木香歩さんの作品。初めて読む作者でした。
京都、滋賀県あたりの地理に詳しい方で、馴染みの地名が沢山出て来て、親しみを感じました。
上の2作を読んで、面白かったので、下の写真の2作も出してきてくれました。
「村田エフェンディ滞土録」は、「家守奇譚」の主人公の友人の話。
「沼地のある森を抜けて」は、ファンタジーとしては奇抜で面白いのですが、私には少々疲れるお話でした。
梨木香歩さんという作家を知ることが出来て、良かったと思いました。
今読んでいるのは、先の渡辺隆次さんの「きのこ」から思い出して、これも画集などを沢山出しておられる「きのこ」好き画家の小林路子さんのエッセイ集「なにがなんでも!きのこが好き」。随分前に読んだものですが、読み返してもまた面白いです。
きのこ好きな方のお話は、どなたのも面白いです。
私も「きのこ」には興味を持っていますし、好きですが、実物より絵や写真等の綺麗な、可愛いものが好きなのだと思います。
機会があれば、ベニテングタケの実物を、生えているところで見たいものだと思いますが、きのこ採りに行って色々珍しいきのこを採って食べたいとは思いません。
ずっと前に、ある大学の催しで、「きのこ探し」に参加して、皆で採ったきのこを炒めて試食させていただいたことがありました。
その時、きのこの笠の裏が襞状でなく管状の物があることを知りました。
傷をつけると、乳汁が出るものなど、慣れないものは気持ち悪くて、食べられませんでした。
やはり、食べるのは、市販されているものがいいです。
探したり、鑑賞したりするのは、楽しいですが。
そして、きのこマニアの方達のお話は、とても面白いです。