今年になって読んだ本

この三日間、天気予報では雨天が続く事になっていましたので、この機会に、溜まっていた写真を整理して、久し振りのダイアリーのアップも頑張ろうと決めたのでした。

昨年の秋から、いろいろ忙しくて、伸び伸びになっていた主人の法事を、四月になってやっと済ませ、気になっていた庭仕事も少し落ち着いたからです。


一昨日、昨日で、映画、庭仕事、となんとか済ませ、今年になってから読んだ本を調べてみると、殆ど無い事が分かりました。
すぐに眠たくなって、本を開いても進まない、眼が字面の上を滑っているだけで、二度三度読み返さないと頭に入らない、要するに読んでいない事が多いという事です。

そんなことで、先日居眠りしてしまった映画「Mr.ホームズ」の原作本のほかには・・・


ヨハン・テオリン「夏に凍える舟」

これは、スウェーデンの作家ヨハン・テオリンエーランド島を舞台とする4部作の完結編。
スウェーデンの東にあるエーランド島で、老人ホームと自宅と行き来して暮らしている元船長イェルロフが主人公で、この島で起きた事件の謎を解いてゆくもの。

この島の少年が、義父に騙されて、夢を抱いて新しい土地アメリカへ渡ったつもりが、スターリンの暗黒政治下のソヴィエトへ連れて行かれていたのでした。
言語を絶する苦労の末、年老いてから故郷に帰ってきたものの、親類に家や土地も取られていて、援助もして貰えず、復讐するという悲惨な結末になります。
話は重苦しいものですが、避暑客で賑わうエーランド島の夏の様子や、知らなかったソヴィエトの歴史の一端も知る事が出来、興味深く読む事が出来ました。


ピーター・トレメイン「消えた修道士」

修道女フィデルマ・シリーズの長編第七作。

フィデルマの兄が王として統治するモアン王国に、和平協定締結のために訪れていた小王国の族長が何者かに矢で襲われ、兄王も傷つきますが、両国に危機が訪れます。
兄の潔白を証明し、モアン王国の平和と威信を守るために、フィデルマが活躍するのです。
今までの諸作品に比べて、私にとっては何となく、ちょっと読み応え感が寂しい感じでした。


先日、テレビで古い映画「鷲は舞い降りた」を見ました。
ジャック・ヒギンス原作の、第二次世界大戦時の史実を元にした原作を映画化したもの。
この小説は、以前読んでとても面白かったものです。
お顔は知っていても、名前が出てこなかったマイケル・ケインさんやドナルド・サザーランドさん等が出ている懐かしい感じの映画でした。
映画の結末が私の覚えている小説とちょっと違う様に思えて、また本を探し出して、その部分を読み返してみましたら、やはり、映画らしくドラマティックに換えて有る様に思いました。
時間があれば、もう一度読んでみたい作品ですが・・・