ピーター・トレメイン「死をもちて赦されん」を読みました

ピーター・トレメインの長編第一作「死をもちて赦されん」が翻訳出版されましたので、早速購入、読み終えました。
第5作「蜘蛛の糸」。
第3作「幼き子らよ、我がもとへ」。
第9作「修道女フィデルマの叡智。」
第4作「蛇、もっとも禍し」。
短編集「修道女フィデルマの洞察」。
と、これまでに5作翻訳出版されたのを読んだのですが、ここで出発点に戻って、フィデルマと修道士エイダルフの出会いが分かって、ほっと落ち着いた気持ちで、これから出版されるこのシリーズの作品が楽しめると思います。
「死をもちて赦されん」は、7世紀のブリテン島ノーサンブリア王国が舞台。ストロンシャル修道院で、当時カトリックの世界を二分していたローマ派とケルト派の教会から代表が集まった会議で論争し、国王がどちらか一本に決めるというものでした。論争は激しく対立、宗教者とも思えぬ罵り合いになります。
この会議の最中に次々と殺人事件が起こります。
はたして、この宗教上の対立から起きた事件なのか、フィデルマとエイダルフが協力して解決することになります。
事件は解決、会議も国王のローマ派を支持するという決定で終了します。
二人は、密かに惹かれあうものを感じつつも、別れて帰らなければならないのですが・・・
次は、第2作が出版されるのでしょうか?待ち遠しいです。
出来れば、原作の出版順序になるといいなと思います。

死をもちて赦されん (創元推理文庫)

死をもちて赦されん (創元推理文庫)