最近読んだ本と、来年用に用意してある本達です。
昔読んだ本の読み返し一人プロジェクト、今年最後は、スエーデンの作家、ヨハン・テオリンのエーランド島4部作を読みました。
2011年から2016年に出版されたハヤカワ・ミステリです。
スエーデンの東にあるエーランド島を舞台にした出来事を、住人の老人が、謎解きしてゆきます。北欧の、それも小島という半ば閉ざされた社会が舞台なのも興味深くて、なかなか面白かったです。
いつもながら、一度読んだものなのに、全然覚えていないという事に、今更ショックはないのですが、記憶というものの不思議さを毎度感じます。
どの巻も読み応えがありましたが、特に最後の「夏に凍える船」は、新しい国アメリカへ行くものとばかり思っていたのに、スターリンのソビエトにあこがれた叔父さんに、ソビエトに連れていかれた少年の、悲惨な人生が読んでいても辛く重いものでした。
先頃、直木賞を受賞された今村翔吾さんのエッセイ集。
滋賀県にお住まいで、親しみを感じています。
いつか、受賞作の「塞翁の楯」も読みたいと思っています。
「やまと尼寺精進日記」(3)「ひとり生きる豊穣」
NHKで放映された、大和の尼寺でのご住職を中心とした人々の、心豊かな素敵な日々。
工夫された精進料理の素晴らしさに感心します。
これは、第3巻で、副住職やお手伝いさんが去られて、一人になられたご住職の変わらず凛として穏やかな暮らしが描かれています。
ご住職とお寺を支える、里の人々の温かさ、番犬のオサム君や猫ちゃんたちも見られて、楽しいです。
勿論、第1巻、第2巻も持っています。テレビの番組も、再放送がある度に、楽しみに見ていますし、番組が終わってしまったのか、その後の様子が時々新しく放映されるのか分からないのですが、ずっと続けて頂きたいと思っています。
疲れて、小説を読むほどの気力が無い時などにめくると、ほっこりする3冊です。
あとは、来年のために用意してある本達。
どれも、今までに読んだ本のシリーズの締めくくりになっていて、もう本はあまり買わないと決心したけれど、これらは必要不可欠になりました。