ローラ・チャイルズ「オーガニック・ティーと黒ひげの杯」

ローラ・チャイルズの(お茶と探偵シリーズ)の第12弾「オーガニック・ティーと黒ひげの杯」です。
日本での出版社が変わって心配しましたが、無事続けて刊行されるようになり、本当に嬉しいことです。
このシリーズの舞台となるチャールストンは、昔から裕福な港町だった様で、海賊が活躍した歴史もあります。
ある日、ヘリテッジ協会主催の「大海賊展」が開かれ、海賊にまつわる品々が展示されていました。
その中で、有名な大海賊「黒ひげ」の頭蓋骨で作られ、網目状の銀で覆われていて、ダイアモンドが埋め込まれた髑髏杯が盗み出され、現場にいた研修生が殺され、事務局長の女性も大怪我をします。
協会理事長の願いで、またまたセオドシアが犯人捜しに乗りり出すのですが。

いつものように、セオドシアのティーショップで働く仲間のドレイトンやヘイリー達との楽しい時間。
美味しいお茶やケーキ、お料理のいい匂いがしてきそうです。

今回は、セオドシアが前作で手に入れた素敵な家の様子や、新しい男性の登場、大切なヘイリーの誘拐など、盛り沢山で読み応えある作品になっています。
それにしても、髑髏の杯などと言う無気味で悪趣味な物を作るのは、日本人には無い感性の様な気がするのですが。

来年秋に予定されている次作も楽しみです。

オーガニック・ティーと黒ひげの杯 (コージーブックス)

オーガニック・ティーと黒ひげの杯 (コージーブックス)