ローラ・チャイルズ「カモミール・ティーは雨の日に」

ローラ・チャイルズさんの「お茶と探偵シリーズ」の第六弾です。
美しい歴史の街チャールストンのお洒落な喫茶店「インディゴ・ティーショップ」。
経営者セオドシア、ティー・ブレンダーのドレイトン、パティシエのヘイリーの三人組はいつも仲良く知恵を出し合って、色々なイベントを開催したり、美味しいお茶とお菓子で街の人々や観光客の人気を集めています。
歴史の街の中心となっているヘリテッジ協会で催された「詩とお茶の会」で殺人事件が起き、またもやセオドシアが走り回る事になるのです。
ヘイリーの友人で、新しく婦人帽子専門店を開く予定のグレイシーが警察に疑われたことから、セオドシア達の犯人捜しは急を要します。
犯人捜しの他に、美しい街並みやイベント、楽しいティーショップでの催し、お洒落なブティック、帽子店、ギャラリーの様子など、読むのがとても楽しいシリーズですが、この作品は、かなり読み応えのある面白いストーリーになっています。
最後の方で、セオドシアと犯人のカーチェイス場面は昔見た映画「激突」を思い出させるハラハラドキドキものでした。
また、お菓子や料理、服飾、建築様式、車、アンティークのティーカップなど、知らない名前が色々出て来て,調べてみるのも楽しみの一つです。
セオドシアの店で、ティーカップの交換会があり、お店の飾りつけに、ティーカップやソーサーをあしらったリースが出てきますが、クロスステッチのデザインでそんなのがあったのを思い出しました。