北杜夫「マンボウ最後の家族旅行」

2011年の秋、急逝された北杜夫さんの絶筆となった文章が入ったエッセイ集です。
我が家では、家族皆北杜夫さんが好きでした。
先日主人が図書館で借りてきたこの本を読み終えた後、私にも勧めてくれました。

北杜夫さんが、亡くなられる少し前まで雑誌に連載されていたエッセイには、骨折などで少し体力や気力を落されているお父様を心配されたお嬢様に、旅行等に引っ張り出されて、あちらこちらへ出掛けられたご様子などが、面白く描かれていて、ほのぼのとした家族の愛情が感じられるものでした。
お嬢様は、随分頑張って、お父様のリハビリなども手伝って差し上げられた様です。

巻末に、奥様とお嬢様の筆になるご家族の歴史や思い出の文章も載っていました。

また、倒れられて、救急病院へ入院された時のことなども書かれていましたが、どうして亡くなってしまわれる様な事になったのか、本当に信じられなくて、残念です。
どうぞ、安らかにお休み下さいます様、お祈りします。