[読書」ジル・チャーチル「今をたよりに」


先日の「君を想いて」に続いて、「グレイス&フェイヴァー」シリーズの6作目です。このシリーズは、特に面白いという程の事はないのですが、寝る前のひと時、気楽に読めるところがいいと思います。
1930年代世界の風向きや、アメリカの田舎町の人々の生活が少しはうかがえます。
そんな時代、リリーとロバート兄妹の、伯父さんの遺産である田舎町のお屋敷での生活です。
1933年、ヒトラーユダヤ人排斥から逃れてドイツから引き揚げてきた仕立て屋のクルツ氏に対する嫌がらせや、駅のポーターが殺されたり、お屋敷の庭の木の根元から白骨が出てきたりと、兄妹の身のまわりに次々事件が起きます。
また、駅に届く郵便物の袋を住民が勝手に漁っているのを見て、ロバートは郵便ボックスの設置のために走り回ったり、地域にとけこんで活躍します。

今をたよりに (創元推理文庫)

今をたよりに (創元推理文庫)