ジル・チャーチル「君を想いて」


やっと少し涼しい日もあって、色々家事が忙しくなってきました。
暑さと蚊に耐えられず、伸び放題の庭の草むしりも、もう放っては置けません
こういう日々の寝る前の読書は、はらはらどきどきの刺激の多い作品や、長編の重いものではなくて、コージーミステリーと言われるような、気楽なものが一番です。
そこで、買い置きしてあるジル・チャーチルの出番です。
「君を想いて」は、グレイス&フェイヴァー・シリーズの第5弾。
リリーとロバート兄妹の活躍物語ですが、1933年という、私の生まれた年の前年の話。
ルーズベルト大統領が就任した時代です。
この兄妹は、亡くなった伯父さんの莫大な遺産を相続するために、その条件である田舎のお屋敷(グレイス&フェイヴァー・コテージ)に10年間住み続けなければなりません。
そこに住み込んで管理している弁護士夫婦との共同生活の中で、身の回りに起きる色々な事件に関わってゆく事になります。
今回は、頼まれて手伝いに行った近所の養護ホームでの殺人事件。
この養護ホームも大規模な商業目的のものではなくて、小人数ののんびりした感じの所で、編み物好きのおばあさんが二人いたりして、いい感じなのですが・・・
その頃のアメリカの社会情勢などもうかがえて、興味深く読めるシリーズになっています。

君を想いて (創元推理文庫)

君を想いて (創元推理文庫)