きのこの世界

先日、小林路子さんの、「菌類画の世界」展を観て来ました。

 

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小林路子さんのきのこの絵が好きで、1995年のカレンダー、98年に出された「なにがなんでも!きのこがすき」というエッセイ本を持っています。

どれも、いまは手に入りにくいと思いますので大事にしています。

もう覚えていないのですが、何か通販でこの可愛いカレンダーに出会いその後、エッセイ本も買ったと思います。

 

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今回の展覧会で、初めて、小林さんの作品の原画を沢山見られて、とっても素晴らしくて、感動しました。

単に、きのこの細密な肖像画というのではなくて、自然のなかの野生のきのこの生態や、まわりの草木も丁寧に描き込まれ、添えられたメルヘンチックな小動物のイラストも、とても素敵なのです。

地味な色のきのこも、とても魅力的に見えます。

大好きな、カレンダーの原画にも出会えて、嬉しかったです。

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 小林さんの、「きのこの絵本」と、「きのこってなんだろう?」が売っていましたので、買ってきました。

 

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あらためて、また、エッセイ本も読み返してみましたが、きのこに捉われた人達のきのこ採り旅行の様子など、本当に面白くて、笑ってしまいます。

 

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展覧会場の外に、大きなベニテングタケのぬいぐるみが置いてありましたので、記念撮影。

写真を撮って貰った後振り返ってみましたら、傘の部分が外れるようになっていて、それを頭にかぶって写真を撮っている人がいました。

 

 

さて、私にとって、きのことの関わりは、中学生頃の事、婦人雑誌の付録か何かに載っていたきのこのデザインの刺繍で、テーブルセンターでした。

見たことのない変わった形の色々なきのこが、まわりに並んでいていました。

やはり、一番印象的だったのは、赤くて可愛い「ベニテングタケ」だったと思います。

まだ、物のない時代で、古い帯芯を使って、この刺繍をしたのを覚えています。

 

それから、もう、20年も前になるでしょうか。

定年退職で暇になった主人とよくウオーキングの催しに参加しました。

あれは、どこへ行った時の事か、覚えていませんが、林の傍の道を歩いている時に、薄暗い林の中に、真っ白なかなり大きなきのこが一本、すっと立っているのを見かけました。

夢のように、真っ白なスマートな姿が、とても印象的でした。

何と言うきのこかしらと気にはなったのですが、団体行動の最中で、傍まで見に行くことも出来ずずっと気になっていました。いま、図鑑を見て、「ドクツルタケ」かなと言う感じがしますが、どうでしょうか。

 

きのこに関係しては、これも同じ頃のこと。

近くの大学の社会人向きの勉強会のような催しでした。

大学のキャンパス近くの山林できのこの採集会に参加しました。

きのこに詳しい方がこられて、皆で林の中で採ったきのこを、教室の中で炒めものにして試食会がありました。

傘の裏が、襞でなくて、孔が集まったような形のものとか、割ると乳状の液が出る物とか、黄色とか黒いものとか、慣れないものは気持ち悪くて、あまり食べませんでしたが、それまで知っていた市販のきのこと違うものに触れることが出来て、いい経験になりました。

 

ずっと、きのこは気になる存在ですが、絵とか、刺繍のデザインとかのきのこが好き。

きのこ狩りには行ってみたい気がしますが、変わったきのこを食べたいとは思いません。

 

ベニテングタケ」の実物は見てみたいと思っています。

毒きのこだけれど、この赤くて可愛いきのこの存在を知らなければ、、きのこに興味を持つことも無かったと思います。