桐の花

毎年5月になると気になるのが、桐の花です。
時々用事で乗るバスの、窓から見える中学校の庭のはずれ、そばの用水路に覆いかぶさるように咲いている桐の花は、たまたま行き逢わないと見られないので、バスが通り過ぎるほんの一瞬に目をこらして探します。
他の木々に埋もれる様に咲く薄紫の花は、寂しげですが、ほっとする眺めです。



近くの工場の貯水池でしょうか、そのそばに、小さな一本の桐の木ありました。
毎年気になって見に行くのですが、フェンス越しに見えていた花が、今年は草や葛の蔓や雑木に覆われて見当たりませんでした。
誰の眼にもとまらず、毎年ひっそりと咲く花を応援していたのですが、残念です。
消えてしまったのでなくて、来年はまた綺麗な薄紫の花が見られますように。



何年か前に、歩いて行ける距離の所に、新しい喫茶店ができて、一度行ってみたいと思っていました。
去年でしたか、娘と行ってみましたら、近くに大きな桐の木が一本、沢山の花をつけていて、思わぬ出会いにとても嬉しく思いました。
今年も、そろそろ咲いている頃かと、行ってみましたら、目当ての木は見当たらず、その辺りは綺麗に整地され広い駐車になっていて、がっかりしました。
少し離れたところに、小さな木が一本あって、まばらに花を付けているのを発見、ほっとしました。
昔は、畑地などの傍に植えられていたのでしょうが、だんだん見られなくなって、淋しいことです。
五月の青空を背景に咲く桐の花は、とても綺麗です。