レベルテの「戦場の画家」


スペインの人気作家アルトゥーロ・ペレス・レベルテの新しい翻訳本「戦場の画家」(集英社文庫)が届きました。この20日の発売を楽しみに待っていました。
レベルテの作品が大好きです。
「ナインスゲート」(ジョニー・デップ主演で映画化された)。「フランドルの呪画」。「サンタクルスの真珠」。「ジブラルタルの女王」。みな、とても面白くて、いずれももう1度読みたいと思っています。
今度の「戦場の画家」も、まだ読んでいませんが、きっと期待を裏切らないと思います。楽しみです。
アラトリステ」はこの間、ヴィゴ・モーテンセン主演の映画は見ましたが、原作はまだ読んでいません。文庫本になっていないし、5巻もあるから、一寸考えてしまいます。でも、読みたいと思っています。映画には描かれていないスペインの歴史、文化などが書かれていると思うからです。映画のヴィゴ・モーテンセンはかっこ良かったですが、傭兵で汚くて、辛い、報われない仕事ばかりで、見ている方が辛かった。「ロード・オブ・ザ・リング」のようにハッピー・エンドがいいです。
サンタクルスの真珠」も、文庫本になっていないので、図書館で借りて読みましたが、やっぱりもう一度読みたいし、手元に欲しいので買いました。ヴァチカンや、セビリアの教会が舞台のサスペンスです。
ジブラルタルの女王」は、麻薬の取引をするアウトローな女性が主人公。メキシコから逃亡、ジブラルタル海峡あたりで名を上げ女王と呼ばれますが、取締りの官憲の船やヘリコプターに追われて、ヤマハのモーターを付けた(?)快速ボートで逃げる、追いつ追われつの場面なんか、手に汗握るもので、映画を見ているような迫力でした。哀愁をおびたコリードのメロディーが聞こえてくるような気もしました。
本当に、どれも読み応えのある作品でした。