「アイルランドの柩」読みました


エリン・ハートの「アイルランドの柩」、読み終わりました。
アイルランドと聞けば、何故か惹かれるのですが、この作品も、期待通りとても良かったです。
農夫のブレンダンが泥炭を堀出している湿原から、赤毛の頭部だけの女性の遺体が発見されます。
どうして、頭部だけなのでしょうか。
考古学者のコーマックと解剖学者のノーラが調査の結果、遺体は、350年程前のものと分かります。
湿原では、時々歴史的な資料として博物館に保存される様な、遺体や遺品が発掘される事が有るようです。
地元の名士オズボーンの妻子が、4年前に失踪していて、刑事デヴァニーが追うその事件と、この赤毛の女性の身元調べとが重なり合い、最後には、意外な結末となります。
アイルランドの歴史、湿原地帯の風土、パブでの音楽、人々の暮らし等をほんの少しですが知る事ができて、大変興味深く読む事が出来ました。