中原淳一先生のサイン




先日、「少女の友」の創刊100周年記念の復刊号が発刊され、新聞に広告が出ていました。
中原淳一先生の表紙や、挿絵、付録などでとても人気があった雑誌です。
私も、中原先生の大ファンでしたが、ちょっと若いので(!)戦後の「ひまわり」世代の一人です。「ひまわり」は、少女時代の夢の世界でした。
中原先生は、子供の洋服のデザインも沢山されて、スタイルブックを出しておられました。
あれは、いつのことでしょうか、昭和30年より前だったと思いますが、近くの学校の講堂で中原先生の子供服のショウがあって、先生も来ておられたのです。
ショウの後、私は厚かましく先生にサインをお願いしました。
生れて初めての事ですし、エチケットも知らなくてペンも持っていませんでしたが、先生は優しく応対して下さって、誰かにペンを借りて、さっと画まで描いてくださったのです。
そして、その時、ご一緒に仕事をしておられた水野正夫さんにも、サインしてあげて下さいとお口添えして下さいました。
このサイン帖は「ひまわり」の付録だったものです。
私は、「ひまわり」のころの淳一画が一番好きです。とても優しい感じです。
中原先生の「ひまわり」から、美しい物を愛する優しい心を学びました。
このサイン帖と共に、私の宝物です。