ダン・ブラウンの「パズル・パレス」読み終わる


「パズル・パレス」は、ダン・ブラウンが、「天使と悪魔」、「デセプション・ポイント」、「ダ・ヴィンチ・コード」の3作品よりも前に書いた処女作だそうです。
これは、「天使と悪魔」や、「ダ・ヴィンチ・コード」のような主人公がラングドンのシリーズではありません。
アメリカ国家安全保障局NSA)は、暗号解読用スーパーコンピュータ「トランスレータ」で、全世界のEメールを傍受して解読していた。
これをプライバシーの侵害として反対するエンセイ・タンカドという人物が、「トランスレータ」の存在を公表しなければ、絶対に解読出来ない暗号システムをインターネットで公開すると脅迫して来ます。
それは、テロリストや、国家の安全を脅かす者に利用され、NSAが解読できないとなると、大変な事になります。
タンカドが急死し、その暗号システムのキーワードを隠した指輪をめぐって、壮絶な戦いが・・・。
コンピュータ関係の事は、私には難しいのですが、メールが暗号で送られているという様な事は知っていましたので、パソコンを使う様になってから読んでよかったと思いました。少しは分かり易かったと思います。
この作品が書かれたのは、大分前のようなので、日進月歩のITの世界のこと、随分変わったかと思われますが。
私の勘違いでなければ、まだ光通信になっていない様に思います。
NSAの暗号解読課主任のスーザンと、恋人の大学教授ディヴィッド達の死に物狂いの活躍と暗号や謎解きが、巨大なトランスレータやスペインを舞台に、それに日本も関係して繰り広げられ、他の3作品同様に大変面白かったです。
ラングドン・シリーズの新しい作品がもうすぐ出るとの事で、待ち遠しいことです。

次は、ケン・フォレットの「大聖堂」の続編、「果てしなき世界」に行こうかと思っていたのですが、「天使と悪魔」の映画がもうすぐ公開ですし、随分前に読んだので、この機会にもう一度読もうかと思っています。
「大聖堂・果てしなき世界」は前作同様長編大作ですし、巻末の児玉清さんの解説でも、矢張り面白くて、興奮して疲労困憊したと書いておられたので(分冊になっていない分厚くて重い原書で読まれて、それも矢張り寝転んで読まれるのがお好きな様で、心身ともに大変だったようですが)、翻訳の文庫本でも、上、中、下三巻合わせて8センチ程ありますので、私も体調を整えて、覚悟して読み始めなければ・・・。